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私は会社経営のかたわら、大学や専門学校、ときに商工会の経営者セミナーなどで講師をさせていただいています。
そのとき本当に感心するのは、中小企業の経営者のみなさんの受講中のガバナビリティの高さです。
限られたセミナーの時間内で私のつたない講義を一言一句聞きもらさないという緊張感が教室にみなぎっています。
私語ひとつありませんし、講義後のQ/Aタイムでは何人も積極的に講義内容に関する自分の抱いた疑問点をぶつけてきます。
中小企業経営者の皆さんは理想的な「生徒」さんなのであります。
このエピソードを話すのは、能力としてのガバナビリティが持つ意味を積極的に再定義するのに、多くの示唆に富んでいる事例だと私が解釈しているからです。
普段、小さいとはいえ会社を経営されている社長さんは立派なリーダーです、構成員(メンバー)の頂上に位置する統治する側の人間です。
その彼らが経営者セミナーの受講生となったとき、いち構成員として極めて高いガバナビリティを私(講師・リーダー)に示してくれるわけです。
つまり構成員としてのガバナビリティの高さとリーダーとしてのリーダーシップは極めて相関しているというのが私の印象です。
組織の中でよき構成員(非統治能力が高い)はよき指導者(統治能力が高い)になりうるということです。